行ってきました(3)特別展『映画監督 山崎貴の世界』

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Scene 6 再現~WWⅡ

「永遠の0」(2013年12月21日公開)

絵コンテや衣装もさることながら、ここの目玉は 「零戦コックピット飛行シーン撮影体験」。撮影で実際に使用された零戦コックピットに座り、飛行シーンを演じているような動画、写真が撮影できます。なかなか体験できないことですので、ぜひ体験してみてください。(予約制)

「アルキメデスの大戦」(2019年7月26日公開)

ストーリーはもちろんですが、緻密かつダイナミックな映像に高度なVFXの技術が駆使されている点にも注目の作品です。迫る戦闘機、傾く戦艦大和、転覆して沈むシーンなど、海や波、自然現象もCGで再現していくのは大変だったそうです。展示されている戦艦の模型、緻密につくりこんだ設計図には感動を覚えます。

Scene 7 日本の大スター

「ゴジラ-1.0」( ゴジラマイナスワン )(2023年11月3日公開予定)

山崎監督の20作目。最新ゴジラのフィギュアが展示されています。生誕70周年を迎える2024年に先駆けた一大プロジェクト。日本のゴジラ作品30作品目という節目の作品です。公開が楽しみです。

「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獸頂上決戦」(オープン2021年5月19日)⁡、「ウルトラマン・ザ・ライド 世紀の大決闘」(オープン2023年7月14日)

西武園ゆうえんちにあるアトラクション。絵コンテやCG画像が展示されています。圧倒的なスケールとクオリティで、X(旧Twitter)には大興奮!!大満足!!という声が多数投稿されています。
※絵コンテの一部は撮影禁止です

エピローグ

山崎監督がこれまでに描き溜めたラフスケッチやデザイン画、構想中のラフコンテが壁一面に広がっています。圧倒されるほどのスケールで、必見スポットです!

そして、この展覧会開催にあたり、映画プロデューサー 阿部 秀司さんのコメント、伊丹十三監督作品「大病人」の絵コンテと山崎貴監督のコメントで締めくくられます。これまで、そしてこれからへと続く感動的なメッセージにじーんときます。

まとめ

『映画監督 山崎貴の世界』

その名の通り、山崎貴監督の世界観と、お仕事の一部を垣間見ることができる展示会です。「映画製作の裏側を覗かせてもらっている」そんな気分になりました。

そしてこの展覧会は、山崎監督作品に携わる、ミニチュア造形作家・美術セット・モデラー・マット画・VFXアーティスト・・・などなど、それぞれの分野のプロフェッショナル集団『山崎組』による、クリエイティブで夢とロマンあふれる壮大な『映画監督 山崎貴の世界』展であること、1本の映画の背景には、本当に多くのスタッフの皆さんの結晶であると、改めて感じさせていただきました。

新作ゴジラへの期待も高まります。開催期間は10月29日まで。あと1ヵ月をきりましたが、ぜひ松本市美術館へ足を運んでみてください。