行ってきました(2)特別展『映画監督 山崎貴の世界』

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Scene 3 時空を超える冒険譚

「リターナー」(2002年8月31日公開)

当時、日本映画では最高水準とも言われたVFXシーン満載のSFアクションムービーです。装甲強化兵の動きを自ら演じる山崎監督の映像も流れています。

「BALLAD 名もなき恋のうた」(2009年9月5日公開)

映像完成までのCGの説明が分かりやすく説明されています、お城のミニチュアは城好きにはたまらないでしょうね。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年12月10日公開)

最新技術を駆使した高度なCG映像は、ハリウッド映画にも負けないとの評価を得るほど。撮影期間は約3ヶ月、VFX制作期間に約8ヶ月を費やした作品というだけあって、⁡デザイン画数が多すぎて、一部しか展示することができなかったそうです。

Screen3.5 ※撮影NGエリア

必見スポット!この展覧会のために山崎監督自ら編集された展覧会限定の立体映像集が、大型スクリーンに映されています。撮影禁止なので画像でお伝えできないのが残念ですが、映像の迫力に圧倒されます。ぜひ足を運んで実際に体感してみてください。

Scene 4 異世界との遭遇

「DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017年12月9日公開)

会場の中でもひときわ多くの展示物があるエリア。多彩な魔物たちと衣装や彫刻がずらりと並んでいます。俳優の顔だけCG化したことなどVFX技術の説明や、黄泉の国の風景画もあります。誰も見たことのない黄泉の国ですが、その絵を見ていると心が癒されます。

「寄生獣」(2014年11月29日公開)、「寄生獣 完結編」(2015年4月25日公開)

寄生生物の複雑な動きから実写化不可能と言われてきたSFコミックを、最新のVFXで見事に実写映画化した作品。かねてから映画化してみたいと熱望していた山崎監督、アイディアスケッチは2000年頃に描いていたものだそうです。

「WILLPOLIS」(2014年12月5日公開)

山崎監督が大ファンと公言するBUMP OF CHICKEN。全国ツアーの音楽ドキュメンタリーとオープニングアニメーションが上映されました。絵コンテや飛行船のミニチュアを、BUMP OF CHICKENのファンの方々が嬉しそうに見ていらっしゃいました。

Scene 5 ノスタルジック昭和邂逅

「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年11月10日公開)、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年11月5日公開)、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(2012年1月21日公開)

皆さんご存知の大ヒット映画シリーズ。セットのミニチュア、三丁目のゴジラ像、絵コンテ、怒りの則文さん像など、数多くの展示があります。

三丁目のミニチュアはなんとプロモデラーさんが個人で制作されたもの。実は『ALWAYS 三丁目の夕日』はシリーズになる予定がなかったので、セットはすべて廃棄されたのですが、続編が決まったとき、あまりに細部に至るまで緻密に再現されていたこのミニチュアを参考に、再制作されたのだそうです。このエピソードを知った上で改めて見てみると、 スゴい!としか言いようがないですね。

「海賊とよばれた男」(2016年12月10日公開)

6点のマットペイント(実写のような背景画)が並んでいます。実際に撮影した素材(Before)と
完成画(After)が比較できるようになっているのですが、CGの緻密さやリアルさに驚きます。

その3へつづく