山崎監督が高校時代に足しげく通っていた喫茶店で、松本にImageというお店がありました。
高校時代の話のYoutubeで触れられていたお店です。
「一時間目に間に合うか間に合わないか、くらいのタイミングで通るので『あ、間に合わないな』と思うと吸い込まれていった」
というあの喫茶店です。
今回、当時のマスターの諏訪さんにコンタクトが取れ、特別に取材に応じていただきました。
現在は旅行会社の建物になってしまったけど、壁には「Image」の文字がまだ見れます。
縣陵生の山崎監督はコーヒーチケットと引き換えに、Imageのデザインを作ってオリジナルデザインのTシャツとか作っていました。そのチケットでいつも一時間目はコーヒーを飲んでいた、そうです。
「良くさぼってた一時間目がだいたい数学が多かったので、ほんと数学が全然だめだった」
と監督は語ってます。
マスターとの再会
監督がImageのマスターに会うのは、本当に高校卒業以来です。
今回、松本映画祭プロジェクトの河西代表と、当時のマスターの諏訪さんを訪問しました。
かつての喫茶Imageの目の前にお住まいとのことで、数十年ぶりの再会です。
諏訪さんのお宅には、かつて山崎監督がデザインしたトレーナーと喫茶店のマッチと灰皿がありました。
思い出として、大事に保管されていたようです。
Imageの話
マスター、諏訪さんにお話しを伺いました。
お店を開店したのはいつくらいですか?
お店は、昭和57年の春に始めました。それから間もなく、山崎監督が来るようになりました。
山崎監督はコーヒーチケットほしさに、「僕が作ります」と店のオリジナルグッズのデザインを買って出てくれました。大変助かりましたよ。
学校が近いこともあり、山崎君をはじめ縣陵生がよくお店を使ってくれていました。
監督が高校卒業後、お店がなくなってたと言ってましたが、どうなったんですか?
Imageは開店時の借入金が返済終了したので、10年で終わらせました。その後は僕はサラリーマンをしてましたが、お店は同じ建物で他の方が喫茶店などをやったりしていました。
その借り手が居なくなったりするタイミングがあったりしたので、その時に来たんじゃないかな。
当時の喫茶店はどんなお店でした?
よく自動車会社各社の方がたむろっていたのですが、後から聞くとどうも情報交換の場所のような感じで使われていたようです。さぼっているようにしか見えませんでしたが。
今とは違う、昔のダーツをおいていてPARCOと共催でダーツ大会を開いたりもしていました。
ダーツのはしりの時期ですね。
そのダーツ大会では、マスターの奥様が優勝したこともあるそうです。
店内を見せていただきました
諏訪さんが、「せっかくだから」と店舗の中を片付けて、カウンターでコーヒーをふるまってくださいました。
昭和の時代を感じさせる店内がとてもいい雰囲気です。今の時代には、すでにレトロな感じがありますね。
懐かしい店内で、「ああ、この席で」と二人の昔話に花が咲きました。
最後に奥様、息子さんと一緒にお写真を
諏訪さん、奥様、良い時間をありがとうございました。